やめたい相談は、止めてほしい相談?
背中を押してほしいときや、必要性を感じてほしいときに、あえてネガティブな話をすることがあります。例えば、職場での退職を考えているといった相談。辞める覚悟が決まっている場合もありますが、ほとんどは「君に辞められたら困る。残ってくれないか?」という上司の言葉を待っていて、抱えている不満などを聞いてもらいたいだけだったりします。以前、同じような相談があったときに、相談者の上司が「分かった。退職の希望日はいつ?」とすんなり受け入れたことがありましたが、まさかそんな返事がくるとは考えもせず、その相談者は戸惑っていたのをよく覚えています。
相手に本当の意図を汲んでほしい。特にネガティブな表現を使うことを、私はいつからかやらないようになりました。相手が汲み取れる人だと分かっていてもやらない。理由は、私の仕事では表現したことが全てだからです。「いえ、このデザインで本当に伝えたいことは…」と補足したところでその場は分かり合えたとしても、それを見た人はそのまま受け取ります。だから、誤解のないように伝えることが当たり前に…。今の職場に不満があって、このまま変わらないようなら転職も考えている。でも出来ることならここで続けたい。それなら、そのまま伝えればいいと思っています。不満を漏らすだけでは答えてもらえないかもしれませんが、どうにか良い方向に持っていきたいといった相談なら、必ず相談に乗ってくれます。
あなたは、相手に本当の意図と汲み取ってほしいと思っていたのに、そのまま受け取られたことはありますか?
*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。ちなみに、1年前はこんな記事でした↓