空っぽの箱を用意する?
『メッセージ性のあるモノには、自分の想いを込めづらい。』 何を伝えるか?は、デザインや企画を考える上でとても重要なことですが、時にメッセージを込めない方がいい場合もあると思っています。それは、コミュニケーションをテーマとする場合。相手のメッセージを受け入れることもコミュニケーションなので、企画や商品にメッセージを織り込みすぎると、相手が想いを込める隙間がないんです。イメージとしては、空っぽの箱を差し出して、そこに使う人それぞれの想いを入れてもらうのがいい。
例えば、「この商品はこう使って欲しい!」となると、利用者はそのメッセージや意図に寄せようとしたり、見え隠れしたメッセージにあえて反発したりする…。それが相手からの一方的なものだと、窮屈さを感じることもあります。2人の会話に見えても、Aさんがずっと話をしていて、もう片方のBさんが相槌だけ打っているようなイメージです。それはそれでコミュニケーションではありますが、もし双方が自分の話をしたいのだとしたら、Aさんが少し話を控えるというコミュニケーションもあります。共感してもらうことが目的だったり、意図的にメッセージで影響を与えるようなケースもありますが、もし相手からも歩み寄ってもらいたいような場合は、詰め込みすぎると難しくなってしまうかもしれません。
あなたは、自分が入る隙間を感じたことがありますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。
ちなみに、1年前はこんな記事でした↓