デザインのはてな

身近なところでたくさんの発見!

商品は雑に扱わない?

 

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 私が勤めていた家具屋さんでは、絶対にやってはいけなかったことがあります。それは、展示している商品を使うこと。テーブルに私物を置いたり、ソファやイスに腰掛けたりしてはいけないと教えられました。朝コンビニで買ってきた水滴のついた袋を置くなどもってのほか。設計という立場で構造を見直したりするために座ったり、販売スタッフがお客さんに座り心地を伝えるために確かめることはあっても、営業時間中に座ることは絶対にしませんでした。

 

よく考えれば当たり前のことで、外で地べたに置いているようなカバンを、自分の家のダイニングテーブルの上には置きませんよね。私は今でも、商品や商売道具を雑に扱う人とはあまり仕事をしたくありません。そういう人は仕事もきっと雑だから。自分がすべてに対して丁寧に扱うことができているわけではないので偉そうに言えることではないんですが、先日、仕事で出掛けたとき、ビニールの被った売り物の傘でシャッターを閉めている人を見かけて、少し寂しい気持ちになりました。「それ、商品でしょ…」。

 

 

あなたは、私物の文房具と会社の文房具を同じように扱っていますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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電話のマークは黒電話?

 

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 広告などで、会社やお店の電話番号が載っていますが、電話のマークが未だに黒電話を連想させるものだったりします。「今どき、こんな電話を使っている人なんていませんよ!」なんて言う人もいますが、現在使われていないモチーフであっても、それを見た人が『電話』をイメージできるのであれば、私はそれでいいと思っています。スマホのマークが分かりづらいという理由もありますが、自宅に固定電話が無い人でも勤め先で使っている電話はよく見ているはずなので、特にかけ離れた表現ではありませんからね。色々考えるのであれば、受話器のマークが妥当でしょうか。

 

つじつま合わせを優先して、本来の目的を見失ってしまうことがたまにあります。例えば、今現在10代の若者に向けて、昭和のノスタルジックな表現を使うとなった場合、「今の10代は昭和を知らない」なんて意見が出ます。その通りですが、若者から注目を集めるのが目的であれば、実際に経験しているかどうかはそれほど重要ではなかったりします。知らないことが作用するかもしれないし、テレビや映画で観て知っているから、経験が無くても懐かしさを感じるかもしれない。あまりにも乱雑な表現であれば多少整える必要はあったりしますが、整えることにばかり目がいってしまうと、目的を見失ってしまうような気がします。

 

 

あなたが、知らないけどピンときた表現は何かありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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手伝うかどうか決めて?

 

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「手伝いましょうか?」自分が誰かにそうやって声を掛けたときを冷静に振り返ってみると、手伝う気がそこまで無いことに気付きます。気が利く人だと思われたかったり、立場的に気付いて声を掛けなければいけなかったり、どこかで「大丈夫ですよ。ありがとうございます」という返事を待っていたりする。逆に、本当に手伝うつもりで声を掛けるときは、「手伝いますよ!」「どれから運びましょうか?」と、微妙にニュアンスのちがった声の掛け方をします。「手伝いましょうか?」は、手伝うかどうかの判断をほとんど相手に委ねているんですよね。

 

極端ですが、乗り物で席を譲るときに「この席を空けましょうか?」と言っているようなもので、声を掛けられた相手も「はい、お願いします!」とはなかなか言えません。もちろん言い方や相手の受け取り方、シチュエーションによって伝わり方は変わりますが、掛ける言葉の選択によって、こちらの気持ちとは違った伝わり方をしてしまうんです。広告の表現などで「~しましょうか?」「〜しませんか?」という言葉を見たときに、詳しい情報を調べたりお店に行くといった次の行動に移りにくい傾向があるのは、こちらの判断に委ねている部分が大きい表現だからなのかもしれません。

 

 

あなたが、すぐに「はい、お願いします!」と返事をしたときは、どんなふうに声を掛けられましたか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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大人気ない?手加減なし?

 

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 遊園地のゲームコーナーで、大勢で参加できるワニワニパニックをやったとき、同じタイミングで参加した子供に勝ってしまったことがありました。私も楽しくなっていたのはありますが、わざと負けるのはやめたほうが良さそうな子供たちだったからです。実際、「か~惜しかった~。もうちょいで勝てたのに~」と盛り上がっていました。お父さんお母さんが子供と遊ぶとき、ワンちゃんやネコちゃんと遊ぶとき、本気でやっていないと相手がつまらなそうにしていた経験はありませんか?

 

『大人気ない』と『手加減しない』は少しちがうと思っています。その行動をとった結果どうなるか、経験で分かっているはずなのに抑えきれずに行動してしまうのは『大人気ない』。冒頭の遊園地の話だったら、自分が勝つためには手段を選ばなかったり、ずっとそのゲームに居座って勝ちまくっていたりするのは、やっぱり違います。もちろん相手にもよりますが、明らかに力の差があるような場合でも、私はできる限り手加減をしないようにしています。手加減すると相手は冷めてしまうし、大人気ない対応をすれば信用を失ってしまうと思っていますが、どうでしょう?

 

 

あなたは、どんなときに手加減なしで対応しますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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リスクが無いなら、考えずに行動?

 

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 電車でお年寄りが乗ってくると、「譲ったほうがいいかなぁ…譲るべきだよなぁ。でも足腰がしっかりしてるし、逆に怒られそう…。あっあの若い子が譲ろうとしてる…」なんて考えてしまって、そうこうしているうちに、誰かがサッと席を譲るもの。昨日たまたま、お年寄りが乗ってきた瞬間に席を立ったんですが、特に何も考えていませんでした。きっと、普段よく席を譲る人も何にも考えてないんだろうと。仮に断られても怒られたとしても、別に自分に何か被害があるわけではないですからね。

 

私はたまに自主プレというのをやっていますが、誰に頼まれたわけでもなく、ただ「こんなものはどうでしょう?」と資料を作って提案しに行くんです。正直、こんなことやって意味があるのか?なんて考えたらできません。時間は多少使ってしまいますが、大きなリスクではないからやる。やったら少なからず何かが変わる可能性がありますが、やらなければ0です。『リスクが無いなら、考えないで行動する』。人生の先輩たちに話を聞くと、「リスクだと思っていることのほとんどは大したリスクじゃない」とよく言われます。

 

 

あなたが、考える前に行動していることは、何かリスクがありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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街中すべて〇〇?

 

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 今でもよくやっていることですが、例えば椅子のデザインに行き詰まったとき、目にするもの全てを、座るものとして見たりします。街中をプラプラしながら、「あの形にどうにか座れないかなぁ…」「自分の体が10分の1の大きさだったら…」と。そうすると、結構おもしろい発見があったりするんです。明らかに座りにくい場所でくつろいでいたり、普段は存在に気づかないようなものに目がいったり。何かを別の何かとして見てみることで、意外なヒントが見つかります。

 

おしゃれ雑貨などで、何か別の物に見立てた商品はよく見かけますが、個人的には、そのまま採用するのではなく、きっかけとして捉えた方がアイデアが広がると思っています。「ポテトチップスにメモをする?」。そのまま採用するとポテトチップス型のメモ帳になりますが、特徴をヒントにすれば、いろんな大きさがあることや穴が空いていること、袋をギザギザのところから開けたりパーティー開けだったり、いろんなアイデアのヒントが。何かを考えていて行き詰まることはしょっちゅうありますが、そんなときに打開してくれる1つの方法としてオススメです。

 

 

あなたは、何かが別の何かに見えたことがありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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揃えてキレイ?

 

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 文章の頭の位置をピッタリ揃える。左右の幅を揃える。たしかに整頓されていればスッキリとは見えるんですが、みんな同じ見え方になってしまうので、絶対に読んでほしいポイントがどこなのか分かりません。生意気にもデザインの指導をするような機会があるんですが、何も言わずに作ってもらったものを見ると、どれもキレイなものばかり。写真の白っぽい部分にうまく文字を当てはめて、隙間のバランスも同じで…「キレイだなぁ」という感想が一番はじめに出てきてしまいます。

 

私はいつも「パズルのように作ってはダメ」だと伝えています。「あっ♪ここにうまいこと言葉が入りそう。おっピッタリ!キレイに収まったな~」。広告やホームページといったデザイン対象に限らず、空間プロダクトデザインでも同じで、そうして出来上がったものは、ただキレイに収まっただけになってしまうんです。伝えようとしていることが伝わらなかったり、目的が果たせなかったり、極端に使いづらくなったりするようなら、どんなにキレイにまとめても、それはデザインではありません。美しくまとまったりすると、気分が良くなって何でもポジティブに捉えてしまいがちなので、「目的は何?」と自分自身に問いかけるように注意しています。

 

 

あなたは、キレイにできたことの満足してしまった経験はありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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理由を聞かれるから、理由を考える?

 

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 自分の子供の名前。当たり前ですが、みんな一生懸命考えます。ただ、直感的に良いと思った名前について、後から字画を調べたり、漢字の意味を調べたりしてるイメージ。もちろん良い名前にしたいからやっていることではあるんですが、子供が大きくなって「どうしてこの名前にしたの?」と聞かれたときに備えているようにもみえます。きちんと意味のある名前だと伝えるために、理由を準備している…。直感的に良いと思った名前でも、十分素敵な理由だと思うんですけどね。

 

例えば、看板のデザインで緑色の看板を提案するとします。自分が「緑のイメージがピッタリ♪」と思って選んだ色だったとしても、どうして赤や青ではないのか?を説明できる準備をしたりするんです。「あえて緑色を選んだ理由は…」。私は仕事柄、気になった名前の理由をついつい考えてしまいますが、普通に生活していて名前の理由が気になることは滅多にありません。だから、理由や裏付けを考えているときに、「誰のための理由なのか?」と自問自答してしまうこともしばしば…。もしかすると、理由は当事者たちの中だけで必要なものなのかもしれません。

 

 

あなたが理由を考えるときは、聞かれることを想定していませんか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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デキる相手の倒し方?

 

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 知識も経験も圧倒的な差があって、頭の回転も速い。出てくるアイデアも裏付けのある魅力的なものばかりで、プレゼンも完璧…。自分の力の無さをまざまざと見せつけられた経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。ただ、そんな上司や先輩にも、勝てる方法があります。それは、自分が経験していて相手が経験していないことで戦う方法。どんなに知識や経験が豊富でも、経験者が実際の現場で見たこと・感じたことに対しては何も言えません。「〇〇だから△△なんでしょ」と言われても、「いえ、実際は違いますよ」で一蹴。

 

これは、何も打ち負かしてやろうといったことではありません。1人の意見にぐうの音も出ないような会議の場などで、他の人が発言しやすい環境を作ったり、その素晴らしい意見を検討する良い材料になったりするからです。ただ、素晴らしい意見が出たりすると、意見は言いにくいし、跳ね返されてしまうもの…。そこで、使うのが『自分だけの経験』です。立場や空気を考えて言えないことも多いとは思いますが、もし身近なところでなかなか入り込めない場があったら、ぜひお試しを♪

 

 

あなたは、自分が経験の無いことに口を挟めますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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検索するほど情報が無い?

 

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 放送作家の鈴木おさむさんの著書に、“一定量を超える情報があって、はじめて自分の頭の中の検索エンジンが機能する”という一節がありました。自分が欲しい検索ワードを入れて検索しても、少ない情報量ではヒットしない。確かにそうです。興味のあることで日々情報を入れているものであれば別ですが、何か頭の中から引き出そうとしても、関係する情報が入ってなければ「該当するものがありません」としか出てきません。何かを考える前に、まずは考えるだけの情報を入れないといけないんですよね。

 

だから、何かの課題に対していきなり取りかかれる人を見ると、いつも感心してしまいます。それは、それだけの情報を入れてあるということ。課題に直面してからたくさんの情報を入れようとしたって、時間がどんなにあっても足りません。常日頃から準備をしていないと出来ないことです。それに、いつどんな課題に出会うか分からない中で準備ができているのは、幅広く情報を入れているから。自分が興味の無いことはもちろん、現在の流行や過去の歴史など、いろんな角度から情報を入れているんです。きっと全てを深く知っているわけではありませんが、ちょっと触れたことがあるその『ちょっと』が、とても大事なんだと思います。

 

 

あなたは、頭の中からどんな情報を引き出せますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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分かってほしくて、ついつい説明?

 

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 たまに小説を読むと、繊細な情景や複雑な人間関係を読み手に分かってもらうために、冒頭が説明っぽい文章になっているものを見かけます。「私は現在37歳で、妻と2人暮らし。フリーでデザインの仕事をしている…」といった感じ。一方で、具体的な説明は無く、読み進めていくうちに背景や人物像が明確になっていく場合もあります。どちらも良いのですが、自分たちの仕事に置き換えると、相手に分かってもらいたいときに前者を選びがち…。分かってもらうための方法としては後者でもいいはずなのに、しっかり説明してしまうことが多い印象があります。

 

広告など、短い時間のコミュニケーションで伝えるためには致し方ない部分もありますが、少しずつ分かってもらう方法もある。ドラマなんかは、登場人物を詳しく紹介するセリフやナレーションは少ないですよね。「うちはこういうコンセプトでやっています!」と説明するのも、分かってもらうための1つの方法ではありますが、伝わる反面、「はい。分かりました。」で終わってしまう可能性も高い。受け身の情報は、一瞬しか残らないと思っています。相手に自分から分かってもらう方が残るイメージ。だから、もし相手に本当の意味で興味を持ってほしいのだとしたら、私は少しずつ分かってもらうコミュニケーションでも良いのではないかと思うようになりました。

 

 

あなたが興味を持ったことは、詳しく説明されたことでしたか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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これなら真似してもOK?

 

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 私のメインの仕事はプロダクトデザインです。その過程でスタイリングをする際、どんなラインが美しいか?どんなカタチが機能的か?といったことを考えるんですが、煮詰まることもしばしば。いくら考えても、しっくりこない…。そんなときは、近くの公園や河川敷に散歩に出掛けます。そして、そこら辺にある植物や石ころを適当にスケッチする。すると、「あっ!このラインいいなぁ♪」「この重なり方って、うまく活かせそう♪」と、デザインの参考になることがたくさん見つかります。

 

それは、学生時代に非常勤で来ていた今では有名なデザイナーの方から教えてもらったこと。「自然に著作権は無いので、スタイリングに悩んだら自然を参考にして見ましょう!」。ただ単に、パクってもいいものだからというわけではありません。多くの人が美しいと感じる自然には、デザインのヒントは無限に隠れているからです。スタイリングのセンスが良い人は、幼い頃を自然溢れる環境で過ごしていたり、自然を観察したりスケッチしてきた経験があったりします。そこで、どんなカタチが美しいかをたくさん学んできているんですよね。スタイリングに悩んだら、近くにある自然を観察してみてください。

 

 

あなたは、どんな曲線が美しいと思いますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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あえて制限を追加?

 

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 デザインを考えるときには、大抵たくさんの制限があります。その制限の中で考えていると、なかなかアイデアが浮かばなかったりしますよね。そんなときのオススメの対処法は、あえて制限を追加してみること。制限がかかっているとはいえ、考えるのが難しいのはまだまだ自由度が高いから。さらに制限をかけることで、考えやすくなる上、ありきたりの企画やデザインが一変して、オリジナリティ溢れるものになるんです。いまいち個性に欠けると感じていたアイデアも、その制限で目新しいアイデアに♪

 

大雑把な例ですが、「売れる化粧品」を考えるとします。化粧品としての制限だけで考えたら難しいですよね。でもそこに『男性』という制限を加えたらどうでしょう。男性が自分用に買う?女性に買ってあげる?男性が好むお化粧っていう切り口は?っていうか男性でも仕事で化粧をする仕事も意外とあるなぁ…などと、少しは考えやすくなります。無理があるなと思ったら、また別の制限をかけてみればいいだけなので、漠然と考えるよりは良い方法だと思っています。『制限を追加してアイデアを考える』。どんな制限をかければ面白いアイデアが出やすいかなど、制限のかけ方のセンスも磨かれていくので、ぜひ一度試してみてください!

 

 

あなたは、良いアイデアが浮かばないとき、どうしていますか?

 

 

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ちなみに、1年前はこんな記事でした↓ 

 

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第1位だけじゃピンとこない?

 

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 何かしらのメディアで定期的に目にするハリウッド映画の「全米第1位!!」。正直、あまりピンときません。全米の映画事情を知らないこともありますが、響かないのは1位だけを見せられているからかもしれません。2位以下があっての1位。ランキングも下から発表していくのは、下位を見ていくことで1位に説得力が生まれるからだったりします。競争相手が強者揃いの中、勝ち抜いた1位なのか?たまたま新作が出ていないタイミングだから1位になったのか?…分かりません。

 

「オリンピックで金メダルを獲った」「世界新記録を出した」といった、2位以下を聞かなくても十分納得できるような場合も確かにありますが、それはそのランキングのスゴさを知っている場合だけ。それ以外、1位だけではやっぱり説得力に欠けてしまいます。もっと身近なところでも同じで、「私の一番の自信作です!」と言われたら、その人をよく知っていれば納得しますが、知らない人からすれば「そうですか…」程度。他人の武勇伝を聞いても、全くスゴいと思えないのも同じようなものです。「第1位!」に説得力があるのは、2位以下も伝えた場合か、そのランキングのスゴさが共有できている場合の2パターンのような気がします。他にもありそうですが…。

 

 

あなたが、自分の1位を相手に見せて納得してもらうとしたら、どうやって伝えますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓ 

 

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どんなふうに言ってる?

 

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 先日、フォント(字体)について、どう選んだらよいか質問されました。「◯◯は読みやすくて、△△は高級感がある印象ですよね?」なんて難しい話をされたので、私はこんなふうに考えてみたらどうかと提案しました。「その人が実際に喋ってると考えて、一番しっくりくるものを選んだら?」と。その時はバタバタしていて、とても抽象的な説明だけで終わらせてしまいましたが、結構おもしろい選び方かもしれないと思っています。

 

強面の人が大声で怒鳴りつけているとしたら、か弱い線の細いフォントは選びません。可愛らしい子が小声で囁いているとしたら、筆文字は選びません。フォントだけではなく、文字の大きさも文字の感覚も同じ。同じ文字でズラーっと書いてある文章と、大きさや太さにメリハリのある文章では感じ方は違います。フォントの効果や種類を知識として覚えることも、文字を扱う仕事をしている人にとっては重要なことですが、まずは簡単なところから楽しくフォント選びをしてみてはいかがでしょうか。特にいつも同じフォントを使っている人は、そのイメージと同じように自分が伝えたいのかを他のフォント見比べてみると、おもしろいかもしれません。

 

 

あなたは、「このフォント、イメージとピッタリだなぁ♪」と感じたことはありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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