その組み合わせで大丈夫?
1枚のスペースをいくつかの広告主で分けて使うような広告メディア。広告主は、自分が掲載するスペースの隣にどんな会社がくるか選べませんが、作る人は選べます。そんな複数掲載の広告をみると、「並びを調整してあげてもいいのに…」と思ってしまうこともあります。アスレチックの広告の下に病院があったら怪我を連想してしまったり、ビールの広告の隣にスポーツジムがあったら変な葛藤が生まれてしまいます。双方がちがうことについて「コレが一番いい!」と広告の中でうたっていたら、どちらかがウソをついているように感じるかもしれません。
自分たちが選べないことについていくら考えても仕方がないんですが、だからこそ作る人たちは考えなければならない。先日、乗車客が少ない時間帯に電車に乗ったとき、窓上広告を差し替える業者さんがいました。普通は順番なんて気にせずにジャンジャン入れ替えていくんですが、そのときの人は一度入れた後に一瞬考えて順番を変更したんです。そのままでは、例に挙げたように隣同士になるとお互いの広告主に不都合になる組み合わせだから。いかに時間をかけずにやるかの仕事でありながら、そこをフォローできるなんて素晴らしいなと感心してしまいました。その広告がどんなに素晴らしいものでも、組み合わせでは全く機能しないこともある。現場で広告を設置してくれる人たちのチカラがないと、意味がないという当たり前のことをあらためて痛感しました。
あなたは、組み合わせがわるくて、どちらにも良い印象を持たなかった経験はありますか?
*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。ちなみに、1年前はこんな記事でした↓