デザインのはてな

身近なところでたくさんの発見!

検索するほど情報が無い?

 

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 放送作家の鈴木おさむさんの著書に、“一定量を超える情報があって、はじめて自分の頭の中の検索エンジンが機能する”という一節がありました。自分が欲しい検索ワードを入れて検索しても、少ない情報量ではヒットしない。確かにそうです。興味のあることで日々情報を入れているものであれば別ですが、何か頭の中から引き出そうとしても、関係する情報が入ってなければ「該当するものがありません」としか出てきません。何かを考える前に、まずは考えるだけの情報を入れないといけないんですよね。

 

だから、何かの課題に対していきなり取りかかれる人を見ると、いつも感心してしまいます。それは、それだけの情報を入れてあるということ。課題に直面してからたくさんの情報を入れようとしたって、時間がどんなにあっても足りません。常日頃から準備をしていないと出来ないことです。それに、いつどんな課題に出会うか分からない中で準備ができているのは、幅広く情報を入れているから。自分が興味の無いことはもちろん、現在の流行や過去の歴史など、いろんな角度から情報を入れているんです。きっと全てを深く知っているわけではありませんが、ちょっと触れたことがあるその『ちょっと』が、とても大事なんだと思います。

 

 

あなたは、頭の中からどんな情報を引き出せますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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分かってほしくて、ついつい説明?

 

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 たまに小説を読むと、繊細な情景や複雑な人間関係を読み手に分かってもらうために、冒頭が説明っぽい文章になっているものを見かけます。「私は現在37歳で、妻と2人暮らし。フリーでデザインの仕事をしている…」といった感じ。一方で、具体的な説明は無く、読み進めていくうちに背景や人物像が明確になっていく場合もあります。どちらも良いのですが、自分たちの仕事に置き換えると、相手に分かってもらいたいときに前者を選びがち…。分かってもらうための方法としては後者でもいいはずなのに、しっかり説明してしまうことが多い印象があります。

 

広告など、短い時間のコミュニケーションで伝えるためには致し方ない部分もありますが、少しずつ分かってもらう方法もある。ドラマなんかは、登場人物を詳しく紹介するセリフやナレーションは少ないですよね。「うちはこういうコンセプトでやっています!」と説明するのも、分かってもらうための1つの方法ではありますが、伝わる反面、「はい。分かりました。」で終わってしまう可能性も高い。受け身の情報は、一瞬しか残らないと思っています。相手に自分から分かってもらう方が残るイメージ。だから、もし相手に本当の意味で興味を持ってほしいのだとしたら、私は少しずつ分かってもらうコミュニケーションでも良いのではないかと思うようになりました。

 

 

あなたが興味を持ったことは、詳しく説明されたことでしたか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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これなら真似してもOK?

 

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 私のメインの仕事はプロダクトデザインです。その過程でスタイリングをする際、どんなラインが美しいか?どんなカタチが機能的か?といったことを考えるんですが、煮詰まることもしばしば。いくら考えても、しっくりこない…。そんなときは、近くの公園や河川敷に散歩に出掛けます。そして、そこら辺にある植物や石ころを適当にスケッチする。すると、「あっ!このラインいいなぁ♪」「この重なり方って、うまく活かせそう♪」と、デザインの参考になることがたくさん見つかります。

 

それは、学生時代に非常勤で来ていた今では有名なデザイナーの方から教えてもらったこと。「自然に著作権は無いので、スタイリングに悩んだら自然を参考にして見ましょう!」。ただ単に、パクってもいいものだからというわけではありません。多くの人が美しいと感じる自然には、デザインのヒントは無限に隠れているからです。スタイリングのセンスが良い人は、幼い頃を自然溢れる環境で過ごしていたり、自然を観察したりスケッチしてきた経験があったりします。そこで、どんなカタチが美しいかをたくさん学んできているんですよね。スタイリングに悩んだら、近くにある自然を観察してみてください。

 

 

あなたは、どんな曲線が美しいと思いますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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あえて制限を追加?

 

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 デザインを考えるときには、大抵たくさんの制限があります。その制限の中で考えていると、なかなかアイデアが浮かばなかったりしますよね。そんなときのオススメの対処法は、あえて制限を追加してみること。制限がかかっているとはいえ、考えるのが難しいのはまだまだ自由度が高いから。さらに制限をかけることで、考えやすくなる上、ありきたりの企画やデザインが一変して、オリジナリティ溢れるものになるんです。いまいち個性に欠けると感じていたアイデアも、その制限で目新しいアイデアに♪

 

大雑把な例ですが、「売れる化粧品」を考えるとします。化粧品としての制限だけで考えたら難しいですよね。でもそこに『男性』という制限を加えたらどうでしょう。男性が自分用に買う?女性に買ってあげる?男性が好むお化粧っていう切り口は?っていうか男性でも仕事で化粧をする仕事も意外とあるなぁ…などと、少しは考えやすくなります。無理があるなと思ったら、また別の制限をかけてみればいいだけなので、漠然と考えるよりは良い方法だと思っています。『制限を追加してアイデアを考える』。どんな制限をかければ面白いアイデアが出やすいかなど、制限のかけ方のセンスも磨かれていくので、ぜひ一度試してみてください!

 

 

あなたは、良いアイデアが浮かばないとき、どうしていますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓ 

 

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第1位だけじゃピンとこない?

 

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 何かしらのメディアで定期的に目にするハリウッド映画の「全米第1位!!」。正直、あまりピンときません。全米の映画事情を知らないこともありますが、響かないのは1位だけを見せられているからかもしれません。2位以下があっての1位。ランキングも下から発表していくのは、下位を見ていくことで1位に説得力が生まれるからだったりします。競争相手が強者揃いの中、勝ち抜いた1位なのか?たまたま新作が出ていないタイミングだから1位になったのか?…分かりません。

 

「オリンピックで金メダルを獲った」「世界新記録を出した」といった、2位以下を聞かなくても十分納得できるような場合も確かにありますが、それはそのランキングのスゴさを知っている場合だけ。それ以外、1位だけではやっぱり説得力に欠けてしまいます。もっと身近なところでも同じで、「私の一番の自信作です!」と言われたら、その人をよく知っていれば納得しますが、知らない人からすれば「そうですか…」程度。他人の武勇伝を聞いても、全くスゴいと思えないのも同じようなものです。「第1位!」に説得力があるのは、2位以下も伝えた場合か、そのランキングのスゴさが共有できている場合の2パターンのような気がします。他にもありそうですが…。

 

 

あなたが、自分の1位を相手に見せて納得してもらうとしたら、どうやって伝えますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓ 

 

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どんなふうに言ってる?

 

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 先日、フォント(字体)について、どう選んだらよいか質問されました。「◯◯は読みやすくて、△△は高級感がある印象ですよね?」なんて難しい話をされたので、私はこんなふうに考えてみたらどうかと提案しました。「その人が実際に喋ってると考えて、一番しっくりくるものを選んだら?」と。その時はバタバタしていて、とても抽象的な説明だけで終わらせてしまいましたが、結構おもしろい選び方かもしれないと思っています。

 

強面の人が大声で怒鳴りつけているとしたら、か弱い線の細いフォントは選びません。可愛らしい子が小声で囁いているとしたら、筆文字は選びません。フォントだけではなく、文字の大きさも文字の感覚も同じ。同じ文字でズラーっと書いてある文章と、大きさや太さにメリハリのある文章では感じ方は違います。フォントの効果や種類を知識として覚えることも、文字を扱う仕事をしている人にとっては重要なことですが、まずは簡単なところから楽しくフォント選びをしてみてはいかがでしょうか。特にいつも同じフォントを使っている人は、そのイメージと同じように自分が伝えたいのかを他のフォント見比べてみると、おもしろいかもしれません。

 

 

あなたは、「このフォント、イメージとピッタリだなぁ♪」と感じたことはありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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今作っているのは何料理?

 

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「日本料理は引き算」「フレンチは足し算」「中華は掛け算」なんて言いますが、素材の味を引き出す調理方法や味付けによって魅力を出す調理方法など目的によっていろいろありますよね。でも、もし今作っているのが何料理か分からないまま調理をはじめたとしたら、どうしたいのか目的のない、めちゃくちゃな味付けになってしまいます。本当は素材の味を伝えたいのに、調味料をたくさん加えてしまったら、素材本来の味は消えていく。

 

いろんな手段を持つことは強みではありますが、同時にその手段の選び方を身につけていないといけないと思っています。目的に対してどの手段がベストなのか?の正解はありませんが、手段を持っていれば持っているほどその選択が難しい。デザインの参考書は若い頃にいろいろと読みましたが、手段はたくさん書いてあるのに、選び方が書いてある本は意外と少ないんですよね。だから私は、選び方を学ぶようにしていた時期もありました。「こういう目的の時にこの手段を使うのかぁ…、なるほどね♪」。もし、自分の手段が増えてきたら、一度その手段を有効活用する方法を調べてみるのもアリかもしれません。

 

 

あなたは、目的に合わせて手段を選んでいますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓ 

 

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どうにか成功させる?

 

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 内容の薄い企画に対して、デザインで表面的に繕うことに強い抵抗を感じていた時期があります。ただ今思えば、そんな風に捉えてしまうのなら、本当はデザインをやる資格はないんですよね。これからやろうとしていることに意味を感じなかったとしても、それをカタチにするのが商業デザイナーの仕事でもあります。もし仮に、大した内容ではなかったとしても、それがデザインの力で大成功したらスゴいですよね。企画段階で大成功しそうなものでないとデザインしたくないなんて、よく考えたらおかしな話です。

 

私の周りで同じような仕事をしている人たちのもとには、結構な無理難題がやってきます。中には、「それやって意味あるの?」と感じるものも正直あったり…。でも、みんなそれを意味のあるところまで昇華させているんです。もともと良いものを良く見せるのは簡単なこと。良さが伝わりづらいことを良いと感じてもらうのは難しいこと。難しいことを避けて、簡単なことばかり選ぶということは、自分の力の無さを認めているようなものです。そういう人に限って、バッチリの企画に参加して大成功したことに「俺のデザインってやっぱりスゴいな♪」なんて思ってしまう。昔の私は、もろそんな感じでした。

 

 

あなたは、頼まれた内容に文句を言いたくなったことはありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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他人の作品は見ない?

 

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 他人のデザインを、意識してあまり見ないようにしていた時期があります。特に自分が関わっている内容の他の事例は全く見ない。それよりも自然や日常の中のちょっとしたことや別の世界の物事を観察していました。理由は、そのデザインを鵜呑みにしてしまう怖さがあったからです。「こういうやり方も通用するんだな♪」「今受け入れられているのはこんな感じかぁ」世の中に出ているということだけで、他人のソレが正解の1つのように思えてしまったからです。

 

考えを整える前に他人の作品を見てしまうと、影響を受けたり無意識に真似をしてしまうこともあります。他人の作品を見るのはとても面白いし勉強になりますが、もし自分が影響を受けやすい性格なら、それを控えた方がいい。よく考えられた作品を模倣する癖がついたりすると、考えることを放棄してしまうことにもなり兼ねません。競合他社との差別化やクライアントからの参考事例など、どうしても見なければならない場合もありますが、考えるのが苦手な人は、自分で一度やってみるまで見ないほうがよいかもしれません。

 

 

あなたは、他人の作品を見ていますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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空っぽの箱を用意する?

 

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『メッセージ性のあるモノには、自分の想いを込めづらい。』 何を伝えるか?は、デザインや企画を考える上でとても重要なことですが、時にメッセージを込めない方がいい場合もあると思っています。それは、コミュニケーションをテーマとする場合。相手のメッセージを受け入れることもコミュニケーションなので、企画や商品にメッセージを織り込みすぎると、相手が想いを込める隙間がないんです。イメージとしては、空っぽの箱を差し出して、そこに使う人それぞれの想いを入れてもらうのがいい。

 

例えば、「この商品はこう使って欲しい!」となると、利用者はそのメッセージや意図に寄せようとしたり、見え隠れしたメッセージにあえて反発したりする…。それが相手からの一方的なものだと、窮屈さを感じることもあります。2人の会話に見えても、Aさんがずっと話をしていて、もう片方のBさんが相槌だけ打っているようなイメージです。それはそれでコミュニケーションではありますが、もし双方が自分の話をしたいのだとしたら、Aさんが少し話を控えるというコミュニケーションもあります。共感してもらうことが目的だったり、意図的にメッセージで影響を与えるようなケースもありますが、もし相手からも歩み寄ってもらいたいような場合は、詰め込みすぎると難しくなってしまうかもしれません。

 

 

あなたは、自分が入る隙間を感じたことがありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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スタイルを変える方法?

 

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 自分の好みやお決まりのスタイルを持たないようにと心掛けていても、持ってしまうもの。自分ではスタイルが偏っていないつもりでも、他人の目から見たら「あ~◯◯さんぽいね」と思われていたりします。そんなとき、簡単にスタイルを変える・広げる方法は、他の誰かと一緒にやってみること。いわゆるコラボレーションです。相手にもスタイルがあるので、それを自分のスタイルと混ぜ合わせてみたり、相手のスタイルを受け入れることで、必ず自分だけでは生み出せない表現になります。

 

スタイルを持っていることは、決してダメなことではないと思っています。むしろ個性として持っているべき点なんですが、「あの人に頼んだらこうなるだろう」と、相手に与えるイメージまでお決まりになってしまうのは、あまりよくない場合もあります。例えば、スタイルの印象が強すぎると、イメージが湧かないことについて頼むのが不安になってしまったり、相手の頭の中で出来上がっている状態以上にアイデアが発展しなかったり…。私も自分のスタイルがありますが、ここ最近はできるだけ他人と関わって、いろんなスタイルを経験するように心掛けています。今まで経験したことのない表現になるたびに、自分のスタイルも変化するんですよね。

 

 

あなたが、自分のスタイルを変えたいとき、どうしていますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓ 

 

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ビールの味は、頑張った味?

 

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 ビールは美味しい。…でも、金曜日の仕事終わりに飲むビールと平日の真昼間に飲むビールは、微妙に味がちがいます。夏の太陽の下で飲むビールと、冬にこたつに入って飲むビールも。ちょっと働いていなかった時期に、ビールを飲んでも美味しいと感じないこともありました。ビールは大好き。それなのに、美味しくない気がする。正確には、前に飲んでいたときよりも美味しくないんです。気のせいか、頑張った量に比例して美味しく感じるような…。

 

消費者の行動や利用環境のちがいで、味に限らず、そのモノの効果や満足度が変わることってありますよね。でも、満足できる結果が得られたとき、それらを外して『うまくいった理由』を考えてしまうことがあります。「このビールを美味しいと感じる理由は、製法が〇〇で麦芽が△△で…」。それは正しい理由なんですが、それが全てではないはず。「このビールは、こういうシチュエーションで飲む機会が多いから、苦さを抑えた点が…」なんて理由もあっていい。本当の理由を捉えるのはとても難しいことですが、そのモノだけを見ていると狭い範囲の理由に留まってしまうので、次にまた良い結果を出せなくなってしまいます。キャンプで作ったカレーは美味しいけれど、みんなで頑張って作るから美味しくなるような気がします。

 

 

あなたは、同じモノなのに違いを感じた経験はありますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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合わせればいいだけ?

 

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 自慢でも何でもありませんが、他人と空間を共有しているときに、空調(室内の温度)に注文をつけたことがありません。暑かったら上着を脱げばいいし、寒かったら着ればいいからです。暑かったり寒かったりはするんですが、それは自分がそうなだけかもしれないと思っていて、自分に合わせて変えたら、それまで快適だった人が心地よくなくなることもあるだろうなと。風邪気味で体調がわるい人がいたら、周りが少し暑いのを我慢すればいいだけの話ですから。

 

優先することがあれば変える必要はありますが、優先すべきことがないのなら、変えることで歪みが生まれるかもしれませんよね。自分にとってはちょっとした変更でも、誰かにとっては大きな変更になることだってあります。例えば、お店はこの時期クーラーを効かせています。中で働いている人はきっと寒いぐらい。でも、暑い中歩いてきたお客さんにとっては心地いい温度です。変えることに躊躇したり慎重になる必要はありませんが、優先すべきことは何か?を考えて変えないと、自分が心地いいだけになっていることがあるので気をつけたいところです。

 

 

あなたが、周りに合わせていることは何ですか?

 

 

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些細なこともフィードバック?

 

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「作ってもらったあの作品。この間、見に来た人が惚れ込んじゃってね~。学生さんだったんだけど、必ず買うのでバイト代入るまで取って置いてください!って言われて、本当に月末にお金持って買いに来てくれたんだよ♪自分で作った作品じゃないけど、あんなに嬉しい気分になったのは久しぶりだね~」。たまたま入った陶芸品を販売しているお店の軒先きで、店主さんと作った陶芸家(と思われる)が、そんな話をしていました。

 

 何かをやった後、どんな反応だったのか?どんな結果だったのか?どんなことが起きたか?など、ちょっとしたことでもフィードバックすることが大切だと思っています。でも、面倒くさがって自分から伝えなかったり、聞いても返ってこなかったりする。良かったことに限らず、良くない結果になったとしてもそれを伝えないと、一方通行の関係になってしまうんです。仕事でも、入り口だけ密にコミュニケーションをとって、ことが済んだらさっぱり連絡しないなんてことを繰り返していると、ただお金のやり取りをするだけになってしまうので、そうならないように気をつけたいと思いました。

 

 

あなたは、何かをやってもらった後、ちゃんとフィードバックをしていますか?

 

 

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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。 

 

ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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レベル90のおじいちゃん?

 

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 随分前に聞いたあるラジオ番組の中で、『若者が年上の人を敬うようになるアイデア』をリスナーに募集していました。お笑い芸人の方がパーソナリティーを務めていたので、面白いアイデアばかりでしたが、その中でキラリと光るアイデアが…。それは「年齢をレベルに言い換える」です。「あのおじいちゃん、レベル90になったんだって」「マジで!? 俺はまだレベル21だよ。」経験を重ねるほど強くなっていくゲームの世界にうまく例えているのも秀逸ですが、若者も共感できる身近なことに置き換えている点がすばらしいな~と、ラジオを聞いていて関心してしまいました。

 

でも仮に、このアイデアを会議やディスカッションの場で出したとしたら、「何をふざけてるんだ!」とピシャリと遮られます。本当はこういうアイデアを出せる空気がとても大事で、直接的に採用できるものではなかったとしても、『若者の身近なことに置き換える』『たくさん経験を積んでいる点にフォーカスする』など、他のアイデアに発展するきっかけになるもの。マジメな意見や現実的な意見を出そうと萎縮するぐらいなら、何でも言ってみた方がいい。私はよくふざけた意見を出しますが、たまにシラけてしまうんですよね。「マジメに考えてるんだけどなぁ…」。

 

 

あなたは、ふざけたアイデアを出していますか?

 

 

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ちなみに、1年前はこんな記事でした↓

 

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